番組放送後、正式なコメントを出さないエフオン上層部の不誠実な対応について

 
 
6月22日のクローズアップ現代+で、エフオングループの不正問題が放送されました。しかし、その後、島﨑社長の口から、この件についての公式なメッセージは未だひとつも発表されていません。
 
これは正常な会社ではありえないことです。
 
この異常な事態に、再度社員の皆様には、この会社の現状を考えていただきたいと思いご連絡を差し上げました。
 
6月21日にNHKの取材があり、島﨑社長は直接取材を受けることはせず、他の役員や社員に対応をさせて、取材から逃げました。その時点で放映日を知らなかった島﨑社長は、6月22日に大分出張をしています。いったい何のために、取材が予定されていた翌日に急遽大分出張を入れたのでしょう??そして、6月22日の放映後、大分に居たにもかかわらず、日田や豊後大野の発電所に立ち寄ることをせず、帰京しています。なぜその場ですぐに、そのような事実はないとの声明を出さなかったのでしょうか??
 
とにかく、年収5千万円オーバーの経営トップが逃げていることは確実です。
 
「なぜ役員が高い給料をもらっているか知っているか?それは一年ごと任命され、いざというときには責任を取らなければいけないからだ」(ともただ語録)
 
なぜ逃げる必要があるのでしょう?疚しいことがなければ堂々と発言すればよいのです。2週間たってやっと、発電所に島﨑社長がことの説明に巡回するのかもしれませんが、この間逃げ続けている事実は、皆様もすでに認識されていると思います。
 
① 不正の事実がないならなぜすぐ否定のコメントを出さないのか?
② なぜ全社員に向けて一斉にコメントを出さないのか?
③ なぜ何のコメントもなく2週間もの時間を費やしているのか?
 
上記について、逃げている島﨑社長だけではなく、他の役員が何も進言できない異常さ。この会社のガバナンスは、崩壊しているとしか言いようがありません。役員の皆さんも立場的には言えませんし、言ってはいけませんが、「島﨑社長のせいでこんなことに・・・」というのが本音なのです。だから、ひととしてはあまり他の役員を責めないであげてください。私たちと同じように、役員もひとりでは弱いのです。
 
エフオングループの大部分の売り上げは、一般の方々の電気料金に広く支えられています。会社の利益を公共の利益より優先することは、社会的に許されないことです。少しでも疑わしき点があれば、自ら厳しく身を正す、これが我々FITの認可を受けている業者の、そして、一部上場企業としての信頼を受けている会社のあるべき当たり前の姿です。そして、この信頼は今からでも充分取り戻せることなのです。ここをどうか見失わないでください。
 
会社はNHKの取材に対して
 
「情報提供者本人による加工は積極的には否定できないが、具体的な供述を得られず、事実を認めるには至らなかった」
 
「社内で不正はないと判断し、経営陣による指示もなかった」
 
と回答しています。
 
「情報提供者は不正をしていたかもしれないが、不正はないと判断した」実に論理破綻した回答です。
 
情報提供者に不正の疑いがあるのならば、会社としての処分が本人及びその監督責任者になければいけません。他の件においては、会社からそのような処分が今までもなされています。しかし、今回の不正に関しては、内部告発者本人もその監督責任者も処分をされていません。
 
また、「情報提供者本人による加工は積極的には否定できない」とするならば、不正に手を染めた情報提供者の動機は何なのでしょう?一社員の彼が不正に手を染めることで、いったい何のメリットがあるのでしょう?
 
東芝の不正で、経営トップが現場に圧力を加えていたことを引き合いに出すまでもなく、そこに経営陣からの圧力があったと考えるのが、常識ある人間が考えることです。「李下に冠を正さず」という故事を、残念ながら役員も監査役も知らなかったようです。この歪んだ構造に対して、公共の利益と一部上場企業の責任を掲げ、厳しく自ら律するコーポレートガバナンスを機能させることが、いま社会的にエフオングループに求められています。しかし、会社法でその独立性を保証されている監査役までも、公共の利益より会社の利益を優先させている疑いが生じています。これは非常に忌忌しきことです。
 
要するに翻訳すると、みんな前から知ってはいるのだけど、疑わしき部分が色々あり表に出すと大変なことになるし、責任も取らなければいけなくなるので、表に出さずに処理をしようと取締役会全体で決めたことが、表に出てしまって、思考停止状態になってしまっている、情けない状況なのです。数千万円の給料(中には1千万円台の人もいますが)や、1か月に1回2時間座って×12か月で数百万円もらえれば、そう考えるのも致し方がないのかな。皆さんはどう思いますか?ほんとによ、なぜ安い給料で使われてる社員がクビを覚悟で告発したり、罪悪感で眠れぬ夜を過ごしたりしなきゃならねえんだよ。告発側がクビになるのは、肚決めてるから構わねえけど、ぜってえ、現場の人間のトカゲのしっぽ切りだけは許さねえからな。
 
これからエネ庁による査察が始まるでしょう。国会議員もエネ庁の査察に対して目を光らせています。しかし島﨑社長は「俺は指示などしていない」の一点張りです。実際に不正操作の作業をさせられた社員の皆様は、本当につらい気持ちで過ごされていると思います。会社のトップは逃げの一手です。眠れない夜を過ごされている皆様の目を直接見て、ぜひ島﨑社長には「俺はそんな指示をしていない」と説明責任を果たしてもらいたいと存じます。
 
他の発電所の成績と比較され、不正を表に裏に迫られた幹部社員の皆様。この状況下でも島﨑社長を守るため、身を捧げるのならば止めはしません。いったい誰のせいで、誰の手柄のためにこんなことを強要されてしまったのか。そして、ご自身も経験されてきた個々の良心を否定されるような悪しき伝統をこの先も繰り返していいのか。ほかの社員のことや公共の利益を考えた上で、ご判断いただければと思っています。
先日、三菱電機の社長は、35年間の不正の責任をとって辞任しました。もちろん彼は35年前は社長ではなかった。エフオングループは、不正の期間は35年に比べれば短いですが、島﨑社長はその間ずっと社長で居続けています。35年隠しても不正は明るみに出るのです。
 
中にはこの内部告発を「何てことをしてくれたんだ」と思われた方もいるかもしれません。そのお気持ちを否定するほど、私たちは強くも正しくもありません。しかし、自分がどういう社会の一員でありたいのか、どういう社会に参加をしたいのか、私たちはこのような事実を前に、知らぬふりをこれ以上続けるような社会にはしたくない。これ以上踏み絵を踏まされ、ひとのこころを奪って支配される仲間を見たくはない。そう強く思っています。